2010年10月27日水曜日

Paradox

長女は特にそうなんだけれど、僕にヴィジュアルが似ている。性格は似ていない。

ある時、部屋の真ん中に一人でちょこんと座っている彼女を見つけた。泣いても笑ってもいなかったけれど、僕を見上げた。その瞬間、僕はまるで自分自身を見ているような錯覚にとらわれた。タイム・マシンに乗って40年以上前の幼い自分自身を見ているような。

とても胸が苦しかった。表現しがたい切なさを感じた。なぜだか彼女がとてもかわいそうに見えた。

その刹那に僕はもう子供のころには戻りたくない。もう一度繰り返したくはない。そう思った。そうしたら今度は彼女のことがとても大切でとても愛おしくて、自分が彼女に対する愛であふれているのを感じた。

きみが自分探しの旅をしている間は、僕が楽しい思い出を沢山つくってあげよう。