2010年11月16日火曜日

Mont-Blanc

地元、香川県とお隣の愛媛県には最高の栗がある。その栗を9月下旬から10月にかけて仕入れ、3週間くらいほったらかしにする。そうすると栗は糖度が上がり甘くなる。すぐには手をつけない。山から届いたまんまの殻付き栗だから当然なのだけれど殻をむかないといけない。一つ一つ殻をむいてピュレになるまで加工する。大変な作業だ。フランスやスペインの栗も美味しい。すでにピュレ状の缶詰の製品がある。個性が違うのでどちらが良いとは言えない。僕は地元の栗をむく。毎日、毎日ひたすらむく。半端な数ではない。

僕は「Mont-Blanc」という名前が実はしっくりこない。「Gateau Chataigne」とか「Torche aux Marrons」という方が良い。「モン・ブラン」は1907年創業の老舗「アンジェリーナ」のお菓子のことだ。日本でも銀座にある「プランタン」で食べることができる。すごく甘い、けれど美味しい。「元祖」があるのだから何となく遠慮もある。

昨年のクリスマスには300台以上販売した我々の秋・冬の定番になりつつある「瀬戸内マロンのスペシャル・ガトー」だ。