2011年1月19日水曜日

Beef Marbling Standard

東京で仕事をしていた時はあまり牛肉を使わなかった。使ったとしても尾や頬肉、腎臓や肝臓、胃袋などの内臓類が主だった。クリスマスには牛フィレを用意していたけれど。

結局は僕の好みがお客様のニーズになっていた。東京には数えきれないほどの飲食店が在って食べる人がTPOで使い分けるわけだから当たり前だ。小さい店は特徴を生かさなければ繁盛しない。何でも屋では駄目だった。

お店に毎日届けられるのはシャランの鴨、ブレスの鳩、ドンブの鶉、日本の地鶏やジビエ。北海道産仔羊、仔牛、蝦夷鹿、ブランド豚などだ。それらの内臓もある。プリ・フィクスのメニューに牛肉のステーキのような料理をのせたとしてもあまり注文されなかったと思う。

香川にきてからは牛肉を使うようになった。地元に讃岐牛があるからだ。神戸牛で有名な兵庫県だって目の前だ。牛肉にはその質をランク付けするためのさまざまな基準がある。歩留まり等級はA,B,Cの三段階。肉質等級は4項目を1~5区分し、その2種類の等級組合せで15のランクに区分し品質を評価する。

その中でも黒毛和牛は「Beef Marbling Standard, 脂肪交雑」といっていわゆる「霜降りの品質」が重要な要素になっている。

さて、今回のロースの品質はいかがだろうか。