2011年2月8日火曜日

Truffe 7

この「黒トリュフ」は平均的な品質とマーブル、香りを持つ。中心部分の白がやや大きく、核のようになっている。たまにこのような芯を持つトリュフがある。

見れば見るほどミステリアスな生き物だ。「黒トリュフ」は都市ガスと同じような方向性の香りを含む。本来無色無臭の都市ガスは事故防止のために人為的に匂いをつけていて「ターシャリーブチルメルカプタン」と「ジメチルサルファイド」という成分の事が多いとか。しかしこれらの成分は「悪臭部質」とみなされているようだ。

「黒トリュフ」の香りは妖艶だ。禁断のトリュフのなまめかしい香りに魅了されしまったなら、その呪縛からのがれることは困難だ。