2011年6月8日水曜日

Le Marche 2011.6.8

夏に向けて脂がのってくる鱸。

天然の鱸も、天然の鯛も肉食性だ。鯛は美食家で小魚から貝類、甲殻類、頭足類などを食べる。頑丈な歯とペンチのように強い力の顎で海老、蟹、サザエなどでも噛み砕く。一方、鱸は主に魚を捕食、自分自身の体に比して、結構大きな魚でも背後から高速に追いかけ丸飲みにする。捕食する物の違いが魚体や口の形状に表れている。鯛はヘリコプターのように水中でホバーリングして固いものをゴツゴツ食べ、鱸はスマートなからだでジェット機のように速く泳ぎ大きく開く口でターゲットを丸飲みに、というように。

フランスで鱸は「海の狼」と呼ばれそのハンターぶりを表している。同じ白身魚でも全く個性の違う両者だが鱸はさながら「海のジビエ」とでもいったところだ。

獰猛な鱧も4キロを裕に超える鱸の下にいると、やけに可愛らしいな。


私達は「TAP PROJECT 2011」に参加しています。