2011年7月12日火曜日

Foie-Gras

最近はハンガリー産の「フォア・グラ」の品質もかなり良くなってきたみたいだけれど僕はもっぱらランド産の「フォア・グラ・ド・キャナール」を使っている。テリーヌやアン・トーションのような冷製料理にするならアルザスなどの「フォア・グラ・ドワ」も魅力的だ。しかしポワレするならランド産の鴨の「フォア・グラ」が良い。

「フォア・グラ」は本来、紙に巻かれて流通しているものが品質は良い。真空パックにかけるとその繊細な繊維を壊してしまう。近頃は窒素ガス封入で「フォア・グラ」にダメージをあまり与えず、しかも流通の過程で品質が劣化するのを防いでいる商品もある。紙で包まれた「フォア・グラ」は品質は良いのだがやはり劣化は早く、衛生面で問題がないとは言えない。どれも一長一短で選択は難しいところだ。

今回は真空パックされたランド産の「フォア・グラ・ド・キャナール」が届いた。チルドから温度をじょじょに上げ、包丁を入れるタイミングをはかる。そうしなければ「フォア・グラ」が割れてしまうからだ。30mm程度の暑さに切ってポワレするつもりだ。