2011年8月23日火曜日

Aout

ほんの少し涼しく感じて、昼のセミの声は遠くになった。もうすぐヒグラシが鳴くのかな。夜には秋の虫の声も聞こえ始めた。ここは山だから市街地とは移ろいが違う。

小学生の頃、夏休みはいつもあっと言う間に終わった。8月に入ったらもうカウントダウンだ。時間は何故その歩みを速くしたり遅くしたりするのだろう。全ての人が皆同じように時を感じているとは思えない。全ての人に同じように時が与えられているとは思えない。大切なものを抱きしめて、守ろうとすれば時は歩みを速め、大切なことに気がつけづ、愛を忘れていると時はその意味も価値も失う。

大人になったら8月はもっと遅くなるのだと思っていた。しかし、今年の8月は今までのどの夏よりも速く過ぎ去ろうとしている。

それはきっと、僕が今まで知らなかった何かを少し感じることができたからかも知れない。