2012年1月4日水曜日

Truffe 45

「黒トリュフ」は石灰質土壌で小石が混ざり水はけが良く傾斜が少なく平らな土地を好む。そして松茸が松の木に共生するように「黒トリュフ」は「chene ナラ」、「noisette ハシバミ」、「tilleul 菩提樹」、「charme シデ」などと共生する。木の幹からは同心円上で収穫され、その円は年々広がり一度収穫された円の内側で再度トリュフが採れることは無い。収穫円の内側はからからに乾き雑草なども生えない。トリュフが水分を吸収してしまうからだ。その不毛のサークルを「brule」と呼ぶ。土がむき出しになりまるで「焦げて」いるかのように見えるからだ。トリュフが共生する樹木を育てることがトリュフ園の管理ということになる。木の根に寄生するトリュフの育成を促すために共生する木の枝を剪定して根の成長を活発にしてやるとか木の周囲の手入れをする。

一慨には言えないが小石が多く混ざっている土壌のトリュフはいびつな形になりやすい。そして土壌に石などが少なく柔らかい土で育ったトリュフは丸いボール状になりやすい傾向にある。土壌は大きさにも影響する。

収穫された場所が数センチ違うだけでも1つ1つ個性の違うトリュフになる。トリュフは動かないから・・・。