2013年6月28日金曜日

Sustainability 1

多くの料理人が料理に自分の個性や感性を表現し、それを美食にしようとしている。

クリエイトとガストロノミーを融合させて唯一無二の創造をしようともがいている。それは例えば古典を題材にしている料理人でも同じだ。アプローチの方法に種類があると云う事だけだ。美味しさと独創性、この二つが大きな要素だ。

しかし、もう一方では更に今の時代に課せられた課題を取り入れようとしている人もいる。

個人の評価に留まらず、その料理人の技術だけではなく、もっとグローバルに自身の役割にまで踏み込んだ活動とでも云えるような取り組み。

料理人は第一次産業の恵を、人の根源的行為である食事、即ち料理すると云う役割を担う職業だ。そこで重要なのが環境に配慮する、持続可能性を意識する、未来をよりよいものに出来るように今必要なことを考える、などの活動だ。

世界や人類、子供たちの未来、環境からのメッセージを届けるため、何ランクも上の活動を目指さなくてはならない、はずだ。

ただ、ガストロノミーだけを追求し、多くの素材を海外に頼ってはならない。高度な料理人ならその役割を、自分への責任を追及してゆくべきはすだから。