2020年4月27日月曜日

Metaphor 3

「料理におけるメタファーと詩学」(3)

ビストロの業態で「ラタトゥイユ」と書いたら絶対にラタトゥイユの想像範囲を超えた料理を出してはならない。

しかし料理のイメージを喚起する意味で「プロヴァンス風」とか、もうすこし飛躍した表現で「太陽のラタトゥイユ」というのはよいだろう。

料理自体に持たせた個性、例えば普通ラタトゥイユに入れないような物を添加したとか、
何かを特に強調した部分があるのなら、それはむしろ食べてに伝えるべきなのだ。

オーソドックスな共通認識のある料理名を使う時のルールだと思う。

しかしレストラン自体の性格がクリエイティブであって
お客様もそれを認識している場合はそれを逆手にとった表現も可能だと思う。

当たり前の名前えをあえて告げてそれを裏切るという手法。

オードブルの盛り合わせのように構成要素が多いうえに、
一体となった料理としての体を持たないプレゼンテーションを行う時は「秋の訪れ」とか「季節の贈り物」という表現もよい。

ただしこのようなケースでは必ずサーヴィス・スタッフの言葉での補完が必要になる。

僕は今、この部分にデジタルを取り入れられないかと考えているところだ。