2011年10月31日月曜日

Halloween

「Halloween」づけの10月が終わろうとしている。本来「Halloween」は10月31日だからずいぶん前から盛り上がり続けたわけだ。9月4日からずーっとだった。レストランの玄関には毎日「Jack-o'-lantern」にろうそくの炎を灯し、スーパーマーケットで子供のお菓子を買うときはいつも「Halloween」ヴァージョンを選んだ。自宅では「Welcome to Spookyville」を聴きながら大騒ぎしたり踊ったりするのを子供たちが楽しみにしていた。

「おばけちゃん」たち本当にありがとう。そしてお疲れ様でした。

2011年10月29日土曜日

2011年10月28日金曜日

1927.5.1

作家の北杜夫氏が亡くなった。とても寂しい。僕の10代の読書に色々な影響を与えてくれた人だ。おそらく当時出版されていた文庫本は全て読んだと思う。

今から20年以上前の事になるが僕が東京の千駄ヶ谷でシェフをしていた時、縁あって氏のご息女、斉藤由香さんとお会いする機会があった。サントリーのPR誌「サントリークォータリー」で取材していただいたのだ。後に同誌の副編集長になられた。

僕にとってはててもいい思い出なのだが「サントリークォータリー」は2009年4月に88号の発刊をもって休刊になってしまった。

時代は移り変わる。今日予測できないことがやがてやってくる。

2011年10月27日木曜日

2011年10月26日水曜日

Truffe 32

「白トリュフ」の外皮はどこか古木の風格を感じさせる。仕上げられた銘木のように滑らかな部分とやや荒れた樹肌とが混沌と入りまじり、あたかも創造されたアートのようだ。

2011年10月25日火曜日

Truffe 31

イタリア、アルバ産「白トリュフ」の断面。

マーブル模様は「黒トリュフ」同様に存在する。しかし全体に白っぽいのでコントラストは穏やかだ。中心に近いほどマーブル模様はチリチリと密集し、外皮にゆくほどゆったりとしてくる。刺激的な香りに相反してクリーミーで穏やかな印象。外皮に藤壺状の凹凸は無く、どこか古木の木肌のようだ。

2011年10月24日月曜日

2011年10月22日土曜日

The end of the World

一週間に一度、必ず土曜日がやってくる。

神が宇宙を、宇宙が時間を創造しているから。天体が人間に時間の概念を与え、それに単位や言語を当てはめることを許したから。だからちっぽけな僕にもちゃんと7日間に一度、土曜日がやってくる。

僕にとって一週間の終わりは人生の目盛を1つ進めるような日。「悔いなく生きられただろうか?」、と自問自答する。明日突然に時の歩みが止まっても後悔しないために、無駄なことをしないで本当に意味のある時間を過ごそうともがいている。全然巧くできない。

でも、あきらめない。

他人の価値観に惑わされないで自分の価値観を大切にしよう。過去をかき消すことも、未来に先回りすることもできない。自分の時間は自分のためにあるのだから。他人から見た自分なんてどうでもいいんじゃないか。

今、自分にとって本当に大切なものって、いったい何だ?

2011年10月21日金曜日

2011年10月20日木曜日

Main Street

高松のメインストリート付近。三越を中心とするこの界隈「A街区」が高松では賑やかな場所だったのだが来年の春以降はもう少し南よりに変わる、と思う。

それが「G街区」だ。香川県、人口わずかに100万人、そのうち高松の人口は40万人、政令指定都市でもない地方市街地の再開発事業が我々に何をもたらすのか注視していきたい。

街の心臓となり鼓動することを願っている。

2011年10月19日水曜日

Circus

僕は今まで「サーカス」にいったことが無かった。勿論、子供の頃から「サーカス」がどんなものか、ということは知っていたし「一度は見てみたいなー」とは思っていた。しかし僕が育った家庭は家族そろって「サーカス」に出かけるようなことは無かった。

そして、ついに先日の日曜日、「木下サーカス」の香川公演にゆく機会を得た。8月から席の予約をして子供たちと楽しみにしていたのだ。とても楽しい時間を過ごすことができた。

僕は今、自分が育てられた方法とはまったく違うやり方で子供たちと接し、供に生きている。4歳と1歳の子供だから「サーカス」のことなんかきっと忘れてしまうに違いない。それでも楽しい経験や思い出を少しずつ積み重ねていこうと思う。

大切なのは記憶ではない。過ごした時間の本質が重要なんだ。

2011年10月18日火曜日

Ogre

市場から早朝のレストランに着いた時のこと。

ファサードの石垣に大きな「雉」が歩いていた。レストランは山中にあるので野生動物、中でも野鳥が多くいる。そして「雉」の隣には「犬」がいた。野良犬だと思う。

さすがに「猿」はいなかった。でも自然の中で「雉」と「犬」が並んでいる様子を見れる可能性は極めて低いよ。

香川県には「女木島」という鬼が島伝説の島がある。

目の前に「雉」と「犬」、そして振り返れば瀬戸内海に「女木島」。

奇跡の3点セット、でもまた起こりそうで怖い、とも言える・・・。

2011年10月17日月曜日

2011年10月15日土曜日

Truffe 30

この生き物にとてもひきつけられる。動かないけど思考している。何かを発信している。下手な人間以上に、だ。この「トリュフ」は何歳だろう。どうして僕のところに来たのだろう。

ふと、土に埋めようかと思った。

2011年10月14日金曜日

Window

今、四国の真上を前線が通過している。外はどしゃ降りだ。空が崩れている。

でも雨が一週間降りつづけた、なんて経験したことが無い。雨はいつも長続きしないんだよ。

2011年10月13日木曜日

2011年10月12日水曜日

L'automne

あんなに暑かったのにちゃんと秋になった。毎年そう思う。秋はどこか物悲しい。何かが終わった、みたいな感じだから。でもだからこそリセットの季節なんだと思う。

僕もリセットしなければいけない。いつも新しい道を探さなければならない。通った事のある既知の道ではない道を選ぼう。何かを見つけたいから。

2011年10月11日火曜日

Tell the truth

迷いがあればそれをデリケートに受け止める。僕が困惑すれば彼女たちも不安がる。僕のボキャブラリーが彼女たちのボキャブラリー。イントネーションも表情も真似をして話す。

子供たちは自分を映す鏡だ。

苛立ちを与えれば誰かに苛立ち、怒りを感じ取れば誰かに怒るのかもしれない。

でも、もし言語が不完全でも、上手に表現できなくとも、言葉に愛を込めればそれは伝わる。愛が伝われば彼女たちもきっと誰かに愛を与えようとする。

彼女のために祈れば、彼女も誰かのために祈りをささげるに違いない。

僕の愛は言葉でちゃんと伝わっているんだといつも信じて生きている。

2011年10月10日月曜日

Jack-o'-lantern

「Halloween」という言葉やイベントはずいぶん以前から知っていた。しかし今までまったく興味が無かった。「あー、あのカボチャのね・・・」と言うぐらいにし思わなかった。今年初めて「Halloween」というイベントが楽しいと感じた。

子供たちと「Tokyo Disney RESORT」にいって「Halloween」の装飾やパレードを見たりしたからだ。帰りには自分のお土産にパレードの音楽CDを購入、それ以来自宅ではその音楽が鳴り響き、子供たちは椅子やテーブルによじ登って踊っている。

「Halloween」のおかげで家の中はもうメチャクチャだ。「Jack-o'-lantern」いったいどうしてくれるんだい。

2011年10月8日土曜日

Le Marche 2011.10.8

調理場には毎日「生命」がやってくる。よどみなくなく生きた目で僕を睨みつける。いつも命を引き換えにしているから、多分僕は長生きできそうもない。

それでチャラだ。

2011年10月7日金曜日

Steve Jobs

まったく信じがたいことに2011年10月5日に「Mr. Steve Jobs」が死去した。享年56歳。若すぎる。

この10年、写真、映像、音楽、言葉、そして全てのデザインが「Mac」でクリエイトされてきた。「Mac」で創造されたアートは永遠に残るだろう。

だから僕たちからは「Mr. Steve Jobs」の「存在」がなくなることは無いんだと思う。

僕たちに無限の可能性を与えてくれた人、向こう側はどんなですか?

心よりご冥福をお祈りいたします。

2011年10月6日木曜日

Truffe 29

イタリア、アルバ産の「白トリュフ」は「ニンニク」や状態の良い「バジリック」が持つ香りと同じ方向性の香りを含む、とも言える。複数の要素が複雑にとけあってできている芳香だから少し乱暴な言い方ではあるけれど。

「黒トリュフ」にも言えることだが、フレッシュのまま「トリュフ」を使うときはどのように切るか、と香る時、又は口に入れる時の温度が重要になってくる。

「ニンニク」は生では食しづらいし「バジリック」は主に使用する葉っぱをアッシェしたりピュレにしたりして利用する頻度が高い。ようするに「白トリュフ」や「黒トリュフ」は香りとともにそのテクスチャーにとても価値があると言える。

2011年10月5日水曜日

Le Marche 2011.10.5

瀬戸内海の「黒鮑」がやってきた。オマール海老やラングスティーヌも良いけれど、やはり遠方からわざわざお越しいただくお客様には地物をお出ししないといけない。オマール海老はとても好きで美味しい素材ではあるけれど、世界中どこに行っても食べられるんだからね。

それにしても今日の「黒鮑」もすごい。僕はまだまだ素材の宝庫を使いこなせていないみたいだ。いったいどこまで頑張れるのだろうか・・・。

2011年10月4日火曜日

Truffe 28

「Truffe Blanche d'Alba」、「Tartufo Bianco d'Alba」、37,9g。

2011年10月3日月曜日

Truffe 27

究極の白トリュフがやってきた。イタリア、ピエモンテ州アルバ産だ。まずはヴィジュアルを。

2011年10月1日土曜日

Ave Maria

Je vous salue, Marie pleine de grâces;
Le Seigneur est avec vous.
Vous êtes bénie entre toutes les femmes
Et Jésus, le fruit de vos entrailles, est béni.
Sainte Marie, Mère de Dieu,
Priez pour nous, pauvres pécheurs,
Maintenant, et à l'heure de notre mort.
Amen.